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なぜ あなたは 行政書士試験に 合格できないのか?

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人権問題の検討順序

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前回、20年度問題3の肢から以下のように簡潔に分類できるようになることが重要だと学習しました。
 
個人の尊重…肢5、2、4
公共の福祉(他者加害防止)…肢1
パターナリスティックな制約(自己加害防止)…肢3
 
では、このような分類が肢を読んだだけですぐにできるようになるためには、どうしたらよいでしょうか。
 
それは、以下の人権の検討順序に従って考えることです。
 
① 誰の人権が問題となっているか(人権享有主体性)。
② 人権として憲法上保障されているか(人権の内容、性質など)。
③ 憲法上保障される人権がいかなる制約をうけているか(人権の限界)。
④ その制約は憲法に反しないか(違憲審査基準)。
⑤ 憲法訴訟上の問題点はないか(違憲審査の対象など)。
 
人権に関する判例もおおむね上記の検討順序に則って記述されています。
 
ですから、この順序で検討するのです。
 
また、この検討順序を知っていれば、判例を勉強するにも理解しやすくなります。これが人権問題を解く手がかりとなります。
 
①~④までは人権の問題を検討する上で基本的な内容ですのでしっかり理解しましょう。
 
⑤については少し難しいので、今はパスしておいていいでしょう。
 
人権の検討順序については、以下のマインドマップも参照してみてください。
 
前回の20年度問題3では、幸福追求権、つまり個人の尊重の理解が出題意図であるといいましたが、これはどこに分類されるかという以前の話であって、個人の尊重というのは、人権保障の目的です。
 
つまり、憲法が何のためにあるのかを一言で言うなら個人の尊重のためであるということです。
 
このように憲法を勉強する上で基本中の基本が出題意図だったので、検討順序に分類するまでもない話なのです。
 
では、公共の福祉による制約やパターナリスティックな制約は、上記の①~⑤のどこに分類されるでしょうか。
 
③ 憲法上保障される人権がいかなる制約をうけているか(人権の限界)、に分類されますね。
 
これらと同様の分類には、公務員等を特別に制約する特別な法律関係、さらに私人間による制約である私人間効力があります。
 
今回は、まぐまぐの問題を利用して、② 人権として憲法上保障されているか(新しい人権、プライバシー権など)について勉強していきましょう。
 
1は指紋押捺を強制されない自由 
2は報道の自由
3は取材の自由 
4は筆記行為の自由
がそれぞれ憲法21条1項で保障されるかが問題となっています。
 
(肢1)
まず、指紋押捺を強制されない自由が憲法で保障されるでしょうか。そのような明文規定は憲法にはありません。
 
そうすると、憲法の明文にない自由は、一切保障されないのでしょうか。
 
そうではありませんね。憲法に明記されている自由は、一例に過ぎず、それ以外の自由を除外するものではありません。
 
では、明文にない自由は、どの条文を根拠に保障されるのでしょうか。
 
明文にない自由であっても、憲法13条で新しい人権として認められれば保障されるのです。
 
そういう意味で、憲法13条は、個人の尊重の規定にとどまらず、新しい人権の根拠規定なのです。
 
では、指紋押捺を強制されない自由は、新しい人権として、憲法13条で保障されるでしょうか。
 
最近では、指紋認証などで鍵を開けたりしているのはご存知かと思います。
 
逆にいうと、指紋というのは、全く同じ指紋を持っている人が極めて少ないということを意味します。
 
少し難しい言い方ですが、これを指紋のもつ万人不同性といいます。
 
そのため、指紋の利用方法によっては、個人の情報に直結します。
 
つまり、指紋というのは、個人情報の一つであり、プライバシーにあたるのです。
 
これを、指紋のもつ情報索引性ともいいます。
 
ですから、指紋押捺を強制されない自由=個人のプライバシー権は、新しい人権の一つとして憲法13条で保障されるのです。
 
よって、正しいです。
 
《肢2から肢4》
 
表現の自由とは、特定の思想、意見を発表する自由であると、まずは理解してください。
 
もう少し分析してみますと、表現の自由であるためには、まず「発表」するものであり、その「発表」するものであることを前提に、その「発表」の内容が 「特定の思想、意見」に基づくものであるのです。
 
この分析を前提に肢2から肢4まで順番に検討してみましょう。
 
(肢2)
報道はテレビ、ラジオ、新聞などを通じて「発表」するものです。
 
しかし、その「発表」の内容は事実であって、「特定の思想、意見」に基づくものではありません。
 
そこで、事実の報道の自由が憲法21条で保障されているのかが問題となるのです。これが問題の所在です。
 
さて、報道には全く特定の思想、意見が含まれることがないのでしょうか。
 
報道には、例えば、TVや新聞等のメディアの編集者が、自己の判断で発表するものを取捨選択し、編集するという知的な作業が加わります。
 
このように、報道には編集者の意図・判断が含まれるものなので、特定の意見や思想を含んだ表現行為といってもよいのです。
 
ですから、報道の自由も、その「発表」の内容は「特定の思想、意見」に基づくものであるといえます。
 
そのため、「発表」と「特定の思想、意見」の2つの要件を満たすので、結論としては、事実の報道の自由は、表現の自由を想定した憲法21条の保障のもとにあるといえるのです。
 
本問をみると、「十分尊重に値する」とあって、明確に憲法21条で保障されるとは言っていません。
 
微妙に異なるので、このまま次にいきます。 
 
(肢3)
 
取材行為自体は何らかの情報を獲得するものに過ぎず「発表」するものではないです。
 
そこで、取材の自由が憲法21条で保障されているのかが問題となるのです。
 
これが問題の所在です。
 
取材は全く発表とは無関係なことなのでしょうか。
 
取材なしに事実を報道することは難しいですね。
 
そのため、報道は取材・編集・発表という一連の行為を通じて成立するものであり、取材は報道にとって不可欠の前提をなすといわれています。
 
そうすると、先ほど見たとおり、報道は表現の自由で保障されていますから、不可欠の前提である取材の自由も表現の自由を想定した憲法21条の保障のもとにあるといえそうですね。このまま保留して次にいきましょう。
 
(肢4)
 
筆記行為もそれ自体では、必ずしも「発表」を予定しているものではありません。
 
ある情報を記憶するためにメモをとることもあれば、行政書士試験の問題を解くのに図を書いたりすることもあって、様々な筆記行為があります。
 
そこで、筆記行為の自由が憲法21条で保障されているのかが問題となるのです。
 
これが問題の所在です。
 
筆記行為の自由は全く発表とは無関係なことなのでしょうか。
 
先ほど例に挙げた、行政書士試験の問題を解くのに図を書くことは、第三者に発表を予定していないものなので発表とは無関係といってもいいでしょう。
 
しかし、ある情報を記憶するためにメモをとることは、それが例えば取材活動の一つであったり、取材とはいえないまでも第三者に伝達するための筆記行為であったりするならば報道や伝達という発表の前提となる行為になります。
 
そうすると、筆記行為の中でも、報道や伝達という発表の前提となる行為であるならば、発表と密接に関連しています。
 
ですから、発表の前提となる筆記行為の自由も表現の自由を想定した憲法21条の保障のもとにあるといえそうです。
 
さて、上記のように検討してみると、
報道の自由>取材の自由>筆記行為の自由
の順序で表現の自由で保障されるか否かに強弱があるのがわかるでしょう。
 
つまり、報道の自由は表現の自由の一つであり、取材の自由は報道の自由の不可欠の前提であるので報道の自由に近いといえ、筆記行為の自由の中には発表と密接に関連しているものもあるが、関連していない筆記行為もあるのです。
 
この保障されるか否かの強弱が以下の判例の言い回しの違いに表れているのです。
 
「報道の自由は、憲法21条の保障のもとにある。
取材の自由は、憲法21条の精神に照らし、十分に尊重に値する。
筆記行為の自由は、憲法21条1項の規定の精神に照らして尊重されるべきであるといわなければならない。」
 
そうすると、肢2と3の言い回しが逆になっているので、どちらも誤りです。
 
これに対して、肢4は、判例と同じですから正しいです。
 
このように、なぜ判例が筆記行為の自由、報道の自由、取材の自由で憲法21条の保障に関する言い回しが少しずつ異なっているのかについておわかりいただけたと思います。
 
単に丸暗記しているだけでは、少し問題文を変えられるとどっちだったかなと間違ってしまうのでしっかり理解しましょう。
 
以上より、② 人権として憲法上保障されているかの問題として、肢1、2は明確に保障されているといえますが、肢3と4は、保障すると明言はせずに、「十分に尊重」、「尊重されるべき」となっていることに注意してください。
 
なお、H18‐5の肢3から5までもほぼ同じ問題ですので確認しておいてください。

マインドマップでまとめておきましたので参考にしてみてください。
クリックして画像がでてきたら再度クリックすると大きい画像になります。
 

人権の検討順序
 
今回はこの辺りで終わります。
 
今年は今回で終了させていただきます。
 
たくさんの方に本年もお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。

 
来年もブログおよび合格ファームともどもよろしくお願いいたします。
 
次回は、来年1月6日(水)にUPする予定です。
 
 
 
 
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