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なぜ あなたは 行政書士試験に 合格できないのか?

どの法律系資格であっても、その確実なGETに必要なのは徹底的な過去問分析と方法論なのです。

放棄と廃除の区別 19年度問題35 行政書士試験

初めての方は 「なぜこのタイトルになったのか」

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今回の問題は、過去問をやっていれば秒殺できるので楽勝でしたね。
 
問題35を分析していきましょう。
 
過去問がない方は下記のリンクで参照してください。
http://www.sikakuyo.com/gyousho/honsiken/194mondai.html
 
 
まぐまぐで出題した例題<1>もご覧になってください。
http://archive.mag2.com/0000260438/20080417113000000.html
 
 
お気づきかと思いますが、この例題<1>はすべて過去問です。
 
それぞれ以下の通りです。
 
1=H11問題32肢イ 
2=H15問題30肢5
3=H10問題32肢1
4=H11問題32肢オ
5=H15問題30肢1
 
 
この例題の肢3と5の正誤が判断できれば、本問は正解できます。
 
 
相続の放棄・廃除・欠格というのは、最初のうちは区別がつきにくいかもしれませんので少し説明いたします。
 
 
相続の放棄は、放っておけば被相続人の財産を受継ぐのを(=単純承認)、あえて相続人が自らの意思で、被相続人の財産を一切承継しないことをいいます(915条)。
 
 
相続人の意思が尊重され、その意思がその直系卑属にも受け継がれるため、相続財産が一切承継されず、代襲相続されないのです。
 
 
これに対して、廃除(892条)・欠格(891条)の場合は、大雑把にいうと相続人がいわば悪人ゆえに、被相続人の意思により、あるいは法律上当然に相続人から除外してしまうものです。
 
 
悪人かどうかは人によって違いますから、悪人だけ除外すればよいので、代襲相続するのです(887条)。
 
 
ですから、この例題の肢3は○で、5は×となります。
 
 
この知識さえあれば、問題35の肢エとオの正誤は簡単に判断できますね。
 
エもオも誤りですから、解答の肢を切ると、1しか残りません。
 
 
本番では、これでもう正解ですから、残りのア~ウはよくわからなくてもよいのです。
 
 
出題意図としては、相続の放棄と廃除の区別はつきますか?
 
過去問やっていますか? 
 
ただこれだけです。
 
 
◆ なお、相続問題は、ケアレスミスを防ぐために、必ずを書いてから問題を解きましょう。
 
 
今は復習ですから、問題35のア~ウもみていきましょう。
 
 
親族・相続問題は単純な条文レベルの知識がほとんどですので、ポイントだけにします。
 
(ア)
AとCはどっちが先に死んだかわからない=同時死亡の推定(32条の2)。
 
ですから、両者の間に相続は生じません。
 
そうすると、Aの相続に関しては、Cを除外して考えればいいので、BとDが相続人になりますね(889、887条)。
 
よって、アは正しいです。
 
 
(イ)
胎児であっても、胎児を保護する観点から、以下の3つの場合に権利能力を有します。
 
不法行為の損害賠償(721条)・相続(886条)・遺贈(965条)
 
ただし、生きて生まれたら遡って権利能力を取得することに注意=停止条件説(3条)
 
よって、イは正しいです。
 
 
(ウ)
 
養子も縁組の日から、嫡出子(809条)となるので、法的には血のつながった実の子と同じです。
 
よって、ウは正しいです。
 
 
 
まぐまぐ例題<1>の残りの肢もポイントだけみていきましょう。
 
(1と4)
 
相続放棄と遺留分の放棄との区別の問題です。
 
相続開始前の相続放棄は、対象とする相続財産がいまだ発生していないし、これを認めると、推定相続人の意思に反して何らかの圧力等で放棄させられる可能性もあって、相続人の生活を安定させるという相続制度の趣旨に反するので認められていません。
 
 
これに対して、遺留分は、例えば、遺留分を超えた遺贈等がなされた場合でも、遺留分減殺請求をしないという遺留分権利者の意思を尊重するもので、相続開始前であっても家庭裁判所の許可があれば放棄できます(1043条1項)。
 
 
ですから、遺留分を放棄しても、相続することはできるので相続放棄のような問題は生じないし、個々の遺留分権利者の意思を尊重するものですから、他の相続人に影響を与えません(1043条2項)。
 
 
よって、1も4も誤りです。
 
このように、親族・相続法では、婚姻や相続というように自己の身分的な法律関係に関するものなので本人の意思をできるだけ尊重しようという趣旨があります。
 
それと同時に、身分的な法律関係は、債権債務関係のように当事者かぎりの問題ではなく、対外的にも効力が生じるものなので、制度の意義も尊重するという趣旨もあります。
 
ですから、親族・相続法では、本人の意思の尊重と制度趣旨の調和という視点で考えるといいでしょう。
 
(2)
 
これは条文どおりなので正しいですが、マニアックな問題なので、条文だけチェックしておきましょう(905条)。
 
 
なお、相続分、遺留分、寄与分の区別はできるようにしておきましょう。
 
以上より、正しいものは、2と3の2つです。
 
 
 
 
例題<2>
 
今年度は、親族法が出題される可能性が高いと書きました。
 
それは、H13から19まで、相続法・親族法と交互に出題されているからです。
 
そのため、例題<2>を出題してみました。
 
1と5は、それぞれ過去問と条文をちょっといじったもので、残りはすべて過去問です。
 
これも、ポイントだけ解説いたします。
 
 
(1と5)
 
これは、事実に即して考えればいいですね。
 
認知しようがしまいが、血のつながった親子という事実は変わりません。
 
認知すれば法的に親子であることが認められるだけのことです。
 
ですから、認知の効果は、出生に遡ります(784条)。
 
「ただし」以降は、細かいのであまり気にしなくてよいです。
 
 
これに対して、養子縁組は、血のつながった親子という事実はなくても、法的に親子関係を形成するものですから、法的に親子関係が生じるとき、つまり養子縁組をした日から、嫡出子になるわけです。
 
 
よって、1と5も×ですね。
 
 
残りは以下の過去問です。
 
2=H14問題32肢2
3=H14問題32肢5
4=H9問題32肢4
 
 
(2)
 
条文どおりですね。
 
夫の意思の尊重から、一度自分の子どもだと認めれば嫡出子になりますので、それに基づいた親子関係が対外的に生じてしまいます。
 
ですから、禁反言からもはや否認はできなくなります(776条)。
 
よって、○
 
(3)
 
常識で考えてもわかりますね。
 
子ども作っておいて、父としての責任逃れが出来る契約は公序良俗に反して無効です。
 
 
よって、×
 
(4)
 
これも条文どおりです。
 
通常は、出生してから認知するでしょうが、例えば、出生する前に、父となるべき者の寿命がつきてしまうような場合に、このような胎児認知をする場合があると考えられます。
 
その場合、出生と同時に父子関係が生じますから、その母親の承諾が必要とされているのでしょう。
 
よって、○
 
 
以上より、正しくないものは、1、3、5の3つです。
 
 
◆ なお、親族・相続の問題は、毎年1題でていますが、まともに勉強すると、結構量もありますし、他の民法の分野と異なり、理屈よりも単純な知識の問題が多いです。
 
 
そのため、対策が難しいですが、今回のように過去問を繰り返し聞いてくることも多いので、少なくとも既存の過去問すべては、やっておくべきでしょう。
 
 
その際、上記の通り、本人の意思の尊重と制度趣旨の調和という視点を意識して勉強すると丸暗記するよりも記憶に残りやすいと思います。
 
 
余裕のある方は、単純知識だけで確実に得点源になる分野でもあるので、他の国家試験、例えば、司法書士試験の親族・相続法の分野の問題を解いておくのも一つの方法です。
 
ただし、1問ですので、過去問から離れすぎる問題まではやる必要はないと思います。
 
 
もし、平成17年度の問題29で出題された遺留分減殺請求のような全く用意していない問題がでたら、わかるところまで絞って、後は運に任せるくらいの気持ちで割り切ってしまうことも戦略の一つですので参考にしてみてください。
 
 
★ 20日(日)に過去ログ倉庫の閲覧についてのお知らせをUPする予定です。
 
 
 
今回はこの辺りで終わります。
 
 
 
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