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なぜ あなたは 行政書士試験に 合格できないのか?

どの法律系資格であっても、その確実なGETに必要なのは徹底的な過去問分析と方法論なのです。

申込みと承諾 19年度問題33(1) 行政書士試験

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今回は、隔地者間における契約の成立(521条~528条)に関する問題です。
 
これらの条文については、条文を丸暗記している方が多いのではないでしょうか。
 
しかも丸暗記しようとしてもなかなか条文が複雑で混乱される方も多いと思います。
 
こういう場合は、イメージで理解する方が覚えやすいのです。
 
 
◇ なお、本問は今までの試験には見られない法律家に相談するという形式をとっていますが、実質的には、正しいものの組合せはどれか、という従来型の出題形式と同じですのであまり気にならないですね。
 
 
問題33を分析していきましょう。
 
過去問がない方は下記のリンクで参照してください。
http://www.sikakuyo.com/gyousho/honsiken/194mondai.html
 
 
民法の大原則は当事者間の公平を図ることですから、それをまず念頭においてください。
 
 
その上で、申込みと承諾が合致すれば、契約が成立するので、これをキャッチボール
イメージしてみましょう。
 
 
例えば、Aが白いボールをBに投げて、Bがその受け取ったボールを一定の期間内にそのままのボールの状態でAに投げ返し、Aが受け取ったら、お互いのコミュニケーションが取れていることがわかりますから、意思が合致している状態ですね。
 
 
つまり、Aの投げたボールがそのままの状態で一定の期間内にBから戻ってくれば、意思の合致があるということです。
 
 
この場合に、契約が成立するということを基本ルールと理解してください。
 
 
こうしたイメージを持って、本問を分析していきましょう。
 
 
本問では、Aは、「8月末」という期限付きの申込みをしていますね。
 
 
そうすると、Aの投げた白いボールがそのままの状態で8月末までにBから戻ってくれば、契約成立ということです。
 
 
その前提問題がアですので、アから見ていきましょう。
 
<ア>
 
「8月末」という期限付きのボールを投げたのはAですから、その発言に責任をもつのが大前提です。
 
 
勝手に気分で撤回されては、ボールを受け取ったBにとっては迷惑であり、公平に反しますね。
 
 
ですから、Bが承諾できる「8月末」までは、Aは自由に申込みの撤回はできないのです(521条1項)。
 
 
よって、アは誤りですね。
 
 
次に、ウを見ていきましょう。
 
 
<ウ>
 
Aの投げたボールが期限を過ぎても返ってきていません。
 
 
そうすると、先ほどのイメージの基本ルールからすると、何らのコミュニケーションがとれていないわけですから、意思の合致はなく、契約が不成立です(521条2項)。
 
 
よって、ウは誤りです。
 
 
次にオを見ていきましょう。
 
 
<オ>
 
 
「8月末」までにBからのボールがそのままの状態で届いていますが、受け取ったのはA自身ではなくAの配偶者です。
 
 
これでも、契約が成立したといえるのでしょうか?
 
 
受け取るのはA本人じゃなくても、Aのチームの誰かがボールを受け取れば、Bとのコミュニケーションが取れていることがわかりますから、意思の合致がありますね。
 
 
これを法律的にいうと、相手方の勢力圏内に意思表示(=承諾)が入れば、到達があったことになるのです。
 
 
仮に、Aが現実に受け取らなければ到達していないとすると、期限内に適切にボールを投げたBは、契約が成立していると信頼しているわけですから、その信頼を台無しにしてしまうことになり公平ではないですね。
 
 
もっというと、Aがやっぱり契約はやめたと内心で思っていて、本当は期限内にAの下に届いたのに、妻が受け取ったみたいだけど、私が知ったのは期限後だから、この契約は不成立です、なんてずるいことを言うのを正当化するのは、信義に反し公平ではないですよね。
 
 
もう一度上記の基本ルールに立ち返ってみると、Aの投げたボールがそのままの状態で期限内にBから戻ってくれば、意思の合致があるわけです。
 
 
そうすると、投げた本人にではなくても、Aのチームの誰かがそのままの状態で期限内にBからボールを受け取れば、客観的にみて意思の合致があるので、契約は成立するのです。
 
 
よって、オは正しいです。
 
 
次に、イを見ていきましょう。
 
<イ>
 
Aの投げたボールが期限内にBから戻ってくれば、白いボールそのままの状態ですが、期限後に投げられると、白いボールが黄色に変色すると思ってください。
 
 
イの場合は、Aは期限後にBが投げたボールを受け取っていますから、当初のボールとは違う黄色のボールを受け取っています。
 
 
基本ルールに立ち返ってみると、Aの投げたボールが白いボールそのままの状態で期限内にBから戻ってきていないので、意思の合致はないですね。
 
 
しかし、これはA側から見たボールのやりとりですが、B側からボールをみると、現在の状態は、Bが黄色のボールをAに投げた状態ですね。
 
 
これは、あたかも、Bから新しい黄色のボールが投げられたのと同じですから、法的にいうと遅延した承諾を新たな申込みとみなすことができるのです(524条)。
 
 
これを、基本ルールにあてはめてみると、Bの投げた新しい黄色のボールがそのままの状態で相当の期間内にAから戻ってくれば、新しい黄色のボールにおいては意思の合致があるわけです。
 
 
そうすると、イでは、まさにこれと同じ状態が生じていますから、新たに契約が成立するのです。
 
 
よって、イは正しいです。
 
 
最後にエをやりましょう。
 
 
<エ>
 
Aの投げた白いボールがプラスチックのやわらかいボールであったとすると、Bが投げてきたのは、全く質・量の異なる硬式の縫い目のあるボールだったと考えてください。
 
 
条件の変更=ボールの質・量の変更と思ってください。
 
 
基本ルールからすると、Aの投げたボールとは全く質・量の違うボールがなげられてきたわけですから、意思の合致はないですね。
 
 
ですから、このままでは契約は成立しません。
 
 
よって、エは誤りです。
 
 
◆ なお、エでは、ここまでしか問われていませんが、Bから新しく全く質の異なるボールが投げられたのと同じですから、法的にいうとAのボールを拒絶しつつ、承諾期間を定めない新たな申込みとみなすとされているのです(528条)。
 
 
イでは、ボールそのものは同じで色だけが変化したのに対して、エでは、ボールの質そのものが全く別物になってしまったので、Aのボールが拒絶されたとみなされているのです。
 
 
これを、またB側からみて、基本ルールにあてはめてみると、Bの投げた新しい質の異なるボールがそのままの状態で相当の期間内にAから戻ってくれば、新しい質の異なるボールにおいては意思の合致があるわけです。
 
 
そうすると、この場合、新しい質の異なるボールにおいて新たに契約が成立するのです。
 
 
このように、イメージで理解すると、一見複雑に見える条文も案外容易に感じると思いますので、参考にしてみてください。
 
 
 
       まぐまぐの解答は、上記の解説でもおわかりの通り、1×2○3×4○ です。
 
 
 
次回は、将来の出題に備えて、今回の問題では出題されなかった申込みと承諾に関連する条文などについての例題を通して解説していきます。
 
 
今回は、この辺りで終わります。
 
 


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テーマ:資格取得 - ジャンル:学校・教育

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  • 2008/06/30(月) 09:26:59 |
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