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質問に対する回答…動機の錯誤について

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動機の錯誤というのは、通常の錯誤(民法95条)の特殊型です。
そのためには、通常の錯誤についての理解が必要です。



そして、この通常の錯誤について理解するには、意思表示について理解していなければなりません。



そこで、①意思表示②通常の錯誤③動機の錯誤という順番で説明していきます。



①意思表示


契約の成立には、申し込みという意思表示と承諾という意思表示が合致しなければなりません。
そして、この意思表示の形成過程には3つのステップがあります。



内心的効果意思→内心的表示意思→表示行為
この内心的効果意思の「意思」と表示行為の「表示」を合わせて「意思表示」といいます。



不動産売買を例に説明しますと、不動産を買おうと思ってから実際に買うというまでに以下のステップをたどります。



この不動産を買おうと思う「内心的効果意思」
この不動産を買おうと言おうと思う「内心的表示意思」
実際に不動産を買いますと言った「表示行為」




これに対して、相手方が不動産を売りますという承諾があれば、
この不動産の売買契約が成立するわけですね。



つまり、意思表示の形成過程に何も問題がない、言い換えれば完全な意思表示の合致があれば、契約は有効に成立するのが原則なのです。



ところが、この意思表示の形成過程に問題がある、言い換えれば不完全な意思表示(意思の欠けつ、意思表示の瑕疵)があった場合、契約はどうなるのかが、心裡留保から強迫までのお話なのです。



ここまで理解されたら、次に通常の錯誤の話しに行きましょう。



②通常の錯誤


錯誤というのは、内心的効果意思と表示行為が不一致していて、表意者本人がその不一致を知らないことをいいます。(なお、その不一致を知っていれば心裡留保になります。)



ですから、上記の3つのステップをたどる意思表示の形成過程に問題がありますね。



先の例ですと、Aという土地を買おうと思っていたのに、Bという土地を買いますと言ってしまい、その間違いに気づかずにいたということですね。



この場合、意思と表示が合致しておらず、表意者本人がその不一致を知らないのですから、本人の保護のためにこの錯誤によって無効を主張すれば契約は原則として無効となるのです。



ここまでは、理解されていると思います。
では、動機の錯誤ってどういう場面に問題になるのでしょうか。



③動機の錯誤


まず動機というのは、内心的効果意思を生じさせるものであり、先の例ですと、なぜAという土地を買おうと思ったのか、その根拠となるものです。



つまり、上記の3つのステップの前提になります。



動機→内心的効果意思→内心的表示意思→表示行為



例えば、3年後にA土地の近くに駅ができるという情報があったとして、今買っておけば3年後は土地の価格が上がるだろうと思っていたら、これが「動機」となって、A土地を買おうという内心的効果意思が生じたとします。



そうすると、仮に駅ができる情報というのが嘘であって、これを本人が知らなかった場合、この契約は有効に成立するのか、というのが動機の錯誤の問題なのです。



形式的にみると、動機というのはあくまで内心的効果意思を生じさせる前提であって、契約に必要な意思表示の中身ではありませんね。



たとえ動機に錯誤があっても、内心的効果意思→内心的表示意思→表示行為という3つのステップには何も問題がなく、内心的効果意思と表示行為が一致しているので、完全な申し込みという意思表示になっているからです。



ですから、これに対して相手方が承諾すれば契約は有効に成立するのが原則なのです。



もし、この場合でも契約が無効となれば、民法の公平バランスを考えると、動機について何も知らない相手方が不利益を受けますね。



しかし、もしその動機に錯誤がなければ、A土地を買おうなどとは思わなかった、言い換えれば、内心的効果意思が生じなかったのですから、この場合にも、通常の錯誤のように本人を保護できる場合はないだろうかと普通は思いますよね。



そこで、表意者がこの動機を契約時に相手方に伝えて、相手方も知ってた上で契約したのなら、相手方は動機を知っていたのですから、公平バランスからも契約を無効として表意者本人を保護しても、相手方は不測の不利益を受けませんね。




ですから、この場合、動機の錯誤を理由に無効を主張できるのです。



上記とは違って、



「動機内心的効果意思→内心的表示意思→表示行為」



のように動機が内心的効果意思に含まれて、あたかも意思表示の内容に組み込まれているような状態であれば、動機に錯誤があった場合の構造は、内心的効果意思に錯誤がある通常の錯誤と同じになっていますね。





ですから、判例も、動機に錯誤があっても契約は有効に成立するのが原則であるが、動機が意思表示の内容として相手方に表示されていれば、無効を主張できると同様の趣旨をいっているのです。



この「動機内心的効果意思」を「真意」と言ったりもします。



以上で、通常の錯誤は、内心的効果意思という意思表示の内容に錯誤があるもので、動機の錯誤は、意思表示には何も問題がないが、意思表示の前提となる動機に錯誤があるものなのです。



ですから、動機の錯誤は原則として有効、例外的に動機が意思表示の内容として相手方に表示されていれば無効となる、というように原則と例外があるので、動機の錯誤というだけで無効になるとは覚えないようにしてください。



なお、上記の説明は、理解のために詳細になっていて、これを全部覚える必要はありませんが、他の意思表示(心裡留保、詐欺など)の理解の助けにもなるはずですので、参考にしてみてください。



 


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テーマ:資格取得 - ジャンル:学校・教育

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